夏休み!お得に旅行しよう!
こんにちは、ベルリンの川嶋です。
この時期になると、ドイツ人たちそわそわし始めます。夏休みがそこまで来ているからです!
子供がいない人たちは必ずしもこの時期に休みと取るとは限らないのですが、子供がいる家族は必然的に学校の休みに合わせて休暇をとることになります。法律で決められている最低有給は週5日勤務の場合20日です。丸4週間ですね。会社によっては6週間ってことも多いです。夏休みに2,3週間まとめて休暇を取って、残りは冬休みや秋休みにとるというパターンが多いようです。
ドイツの夏休みでとても効率的なのは、州によって学校の夏休みの時期がずれていること。そうすることで、観光地や高速道路の混雑が解消されるんです。
地続きのヨーロッパですから、海外旅行も車や電車で簡単に行けますし、格安航空券もたくさんあるので旅行天国です!
ちなみにドイツ人は世界でも有数の旅行好き民族だそうですよ。
ドイツ人の旅行の仕方はかなり日本人とは違います。日本人は取れる休暇が少ない、かつどこに行くにも海外旅行は遠くて高いということもあり、例えばイタリア3都市周遊5日間!とかありますが、これ、ドイツ人にとっては冗談みたいな話です。
では、ドイツ人はどういう風に旅行するんでしょう?
ドイツ人はただひたすら1か所に滞在することが多いです。もちろん、ドイツから日本などアジアに旅行に行った人はせっかく遠くまで行ったので、何都市も回っていることが多いですが、5日というのはまれです。2,3週間かけて日本を周遊した人を何人も知っています。豪勢ですよね。
近場のドイツ国内やヨーロッパ内の場合、同じところに1週間くらい滞在する人が多いです。
ドイツ国内で一番人気はバルト海、ヨーロッパ内ならスペインの島など。
スペインの島ではマジョルカ島が一番人気でまるでドイツのハワイです。
ドイツ国内旅行の場合、駅から宿までのアクセスが良ければお勧めなのが鉄道旅行です。のどかな風景を見ながら渋滞のストレスも長距離運転の疲労もなく目的地に着けて、早めにチケットを取ればかなりお得です。
このSparpreis Finderで検索してみてください。
ドイツ国内旅行なら鉄道でもいいですが、ヨーロッパ旅行となると鉄道では時間がかかるので、格安航空券で行くのが安く、また時間も節約できます。
EasyJet、Germanwing、Air Berlinなどなど数ある格安航空券を比較してくれるサイトがありとても便利です。サービスがよくないなど評判の悪いサイトもありますが、私はいつもここを使っていて、とくに今までトラブルはありませんでした。
ホテルの予約はこちら。日本語でもOKなので便利ですね。
宿はホテルもいいですが、家族で泊まる場合は割高なので、Airbnbのような貸部屋や貸別荘のようなところに泊まるのも住んでいる感満載でいいですよね!
私は他の国に行ったら、地元民に混ざって普通のスーパーで買い物するの大好きです。
そんな時もホテルではなく部屋を借りているほうがキッチンなんかも使えて便利です。
ベルリンは今週木曜日から夏休みです。
水曜日に成績表をもらったら6週間の長ーい夏休み!
Viel Spass!
フリーランス in Berlin - 税理関係編 -
こんにちは。ベルリンの川嶋です。
さて、今まで多くの方がフリーランスのビザを取得してきました。
ビザ取得はゴールではなくスタートだというお話は前回もした通りです。
めでたくビザも取れたことだし、よし!営業するぞ・・・の前に大事なことを忘れてはいけません。
ビザは取れましたが、税務局にフリーランスとして届け出て初めて立派なフリーランスです。
フリーランスの初めの一歩。税務局に届け出て税金の番号を発行してもらいましょう。
ここでお話しするのはあくまでフリーランスということです。
ドイツ語ではフリーランスはFreiberufler(フライベル―フラー)個人事業主はEinzelunternehmer(アインツェルウンターネーマー)といいます。
フリーランスの場合は税務局で税金番号を申請するだけですぐ仕事が始められますが、個人事業主はGewerbeamt(ゲベアベアムト)というところに行かないといけません。
また、個人事業主として働くのとフリーランスとして働くのは滞在許可の種類も違うので注意!です。
最初の1年目は顧客もまだ少なく、収入もそれほど多くないことが多いでしょう。その場合は税金番号の申請時にKleinunternehmerregelung(クライネウンターネーマー レーゲルング)を選択すると、19%の売上税は払う必要がありません。
ただ、数年後売り上げが伸びて年間売り上げが17.500ユーロを超えると19%の売上税を支払う義務が生まれます。
その時、既存のお客さんが19%をプラスして払うことを承諾してくれるならいいですが、そうじゃない場合、同じ金額しか支払ってもらえないと19%は税金として持っていかれてしまうので損が出てしまいます。
初めから年間売り上げが17.500ユーロを超えることが予想される場合は、Kleinunternehmerregelungを使わないほうがいいでしょう。
Kleinunternehmerregelungで仕事をしている間は年に1回の確定申告だけでいいのも利点です。
確定申告は年に1回でいいのですが、毎月コツコツ経理処理はしていたほうがいいですよ!あとでまとめてやろうと思うと面倒になってしまうので。(そんな面倒くさがりは私だけですか??!)
確定申告を怠ったり、大きな間違いをしたりすると罰金、最悪の場合は銀行凍結という事態になりかねません。
そうなる前にぜひご相談ください。
パートナーの税理士さんと一緒にサポートします。
この税理士さんはとても良心的で、毎月の経理処理がきちんとできていると、料金を下げてくれたりします。
税金番号をもらって、仕事を始めたらフリーランスの基本の基本、請求書に書くべき情報です。
ちなみに請求書はドイツ語でRechnung(レヒヌング)
・相手の会社名や個人名
・相手の住所
・自分の名前
・住民登録の住所
・税金番号
・売上税番号(Kleinunternehmerregelungの場合はなし)
・銀行口座情報
・日付
・連番の請求書番号
Kleinunternehmerregelungの場合は請求額の下に
Hinweis in Rechnung auf Steuerbefreiung gem. § 19 UStG
Es erfolgt kein Ausweis der Umsatzsteuer aufgrund der Anwendung der Kleinunternehmerregelung gem. § 19 UStG.
と、いれます。
さあ!あとはバリバリ働いて、どんどんRechnungを書きましょう!
フリーランスサバイバル in ベルリン
今までたくさんのお客様のビザ取得のお手伝いをしてきました。
コンサルは毎週のように外国人局に通い、担当の役人さんと話をするので、ビザ取得の大体の要領がわかっています。ですので、例外的なお客様を抜かせば、ほぼ皆さんビザを最終的に手にいれています。
でも!ビザ取得はゴールではなくスタートですよね。やっとベルリン生活のスタートに立てたということです。
サポートさせていただいたお客様はフリーランスビザ申請の方が一番多いのですが、フリーランスとしてビザが取れたもののベルリンでサバイバルしていくのは簡単とはいいがたいでしょう。
その根拠は
- ベルリンはフリーランスに優しい都市とよく最近のブログにも謳われています。オープンでインターナショナルな雰囲気。他の首都に比べて物価がまだ安いことなどがその理由でしょう。外国人フリーランスとしての住みやすさを求めて世界中から人が集まってくるのもベルリンです。それはすなわち競合が多いということです。職種によっては掃いて捨てるほどフリーランスがいるということもあります。その中でコンスタントに受注にありつくというのはよほどの営業力やコネ、実力、そして優れたコンセプトが必要になります。
- 確かにアメリカなどと比べればビザは格段に取りやすいです。が、取りやすいのは最初の申請の時だけです。更新はここ数年どのくらい稼げたのかチェックされます。また、発注元がドイツ以外が多いとドイツの経済活動に参加していないという理由でビザが更新されません。日本からの受注だけでベルリンで暮らせるというわけにはいかないのです。
その中でもフリーランスとしてサバイバルしていける人には共通の資質があるように思えます。
- 柔軟に物事を考えられる
今まで常識ととらえていたことがここでも常識とは限りません。自分の中の常識をどんどん壊していくことも大切です。
- 物事の全体像がとらえられる
日本人の気質からしても、こちらに移住目的で来る方たちはよく準備しています。でも時々「今からそんな細かいことを心配しても、、、」と思うことを質問する方もいらっしゃいます。もちろん私の仕事はそういった質問に一つ一つお答えして心配を取り除くことなんですが、あまりに細部にとらわれていると全体のイメージがつかみにくいことが多々あります。
まずは全体像をイメージする→行動してみる→細部を調整という流れの順番を間違えると時間のロスが多くでます。
- 思ったように計画が進まなくてもピンチはチャンスと考えられる。
なんとかなるだろうと無計画的にこちらに来ることはお勧めしません。無計画と楽天的は全くの別物です。でも、計画した通りに物事が進まなくても慌てず焦らず、このピンチをどうチャンスに変えるかと頭を切り替えることは重要です。
そして在独15年の経験上、ピンチの時って実は大きなチャンスにめぐりあうこと多いんです。頭の切り替えが出来ていないと大きなチャンスを逃してしまいますよ!
いかがでしょうか。フリーランスとして生きていく厳しさのようなものを書きましたが、私自身もベルリンに移住して現在はフリーランスとして働いている一員です。(最初からフリーランスだったわけではありません)
在独15年目に入った現在、結果としては今の生活にとても満足しています。
お金がたくさんなくても、満ち足りた気持ちで毎日を過ごせる土壌がベルリンにはあるのです。
そこがお金を稼いで消費することで生活の満足度をあげている日本と大きな違いではないでしょうか。
いかがですか。
ベルリンでフリーランスとしてサバイバルしてみたくなりましたか?
外国人局 予約なしで突撃!作戦
こんにちは。ベルリンの川嶋です。
やっと気持ちのいい季節になりました。
気分的にも外国人局通いも(少しだけ)苦じゃなくなります。
でも、外国人局の予約、相変わらず取れないですねー。
困ったもんです。
そんなときはしょうがない。予約なしで突撃!です。
予約なしで突撃するときの要領、時期によって少しずつ違います。
基本的には朝早く(もしくは夜のうちから)並ぶというのが大切なのですが、ここ数か月ちょっとシステムが変わりました。
並ぶところからのシュミレーションをしてみましょう。
今回はMoabit地域にあるFrierich-Krause-Ufer 24 13353の外国人局です。
ベルリンの外国人局は2016年7月より建物が2つになりました。Moabitの外国人局は以前からあるもので、フリーランス、就労、家族ビザを申請できます。
予約なしでの突撃は火曜日がねらい目です。月曜日は週明けで必然的に人が多く、木曜日は10時から開始なので、ちょっとでも朝ゆっくり来たいのは皆さん同じということで一番混む曜日です。
ですので、ベルリン外国人局で予約なしでビザをゲットしたいときは火曜日を狙いましょう。
さて、行くべき曜日は決まりました。
どのブログにも予約なしで行く場合は朝早く、もしくは夜のうちから並びましょうと書いてあります。
お客さんにもどのくらい早く並ぶんですかと聞かれますが、季節などの状況にもよるので一概には言えません。冬はやはり朝4時から並ぶ人はほとんどいないみたいですが、夏は朝4時から並ぶ人いっぱいいました。
6時くらいまでは門が開いていませんので、門の前で並びます。
この絵の前あたりです。
隣に白いテントがありますが、そちらは難民用のようなので、間違えないようにしてください。
6時くらいになると門が開いて中庭のほうに入れます。日本人はHausBと書いてあるドアの前に進んでください。この時走ったり、先を争ってけんかしたりする人がいることがありますが、負けないように!
そして6時半くらいになるとやっとドアがあき中に入れるのです。
守衛さんの前を通って日本式3階まで階段を上がってください。
ここからが何パターンがあります。
パターン1、以前はグレーの壁のBOXのボタンを押して整理券を出していましたがここ何年かこのBOXが使われているのを見たことがありません。他の役所ではまだ見るので、整理券を取るのがどこかわからなかったらこのBOXのボタンを押してみましょう。
パターン2、こわーい役人が立っていて、要件を聞き整理券をくれる。いつも同じ人ではないのですが、すっごく怖い人をみたことがあります。日本から来たばかりのお客さん曰く「あの人の前職は刑務所の看守だったに違いない」とのこと。ビビらずどんなビザを申請したいのかを説明します。
パターン3、最後のパターンがここ最近のパターンです。予約が取れないため朝突撃する人が多すぎさばききれなくなったのか、受付をする部屋を2部屋にしました。その部屋の中で整理券をもらいます。
ここで注意するのは列が2列になるというところ。早く並んでいると自動的に奥から並ぶのですが、その列が長くなると次の部屋の前に並ばされます。ということは、列の真ん中にいたのに、部屋の前に並んでいるときは一番前、もしくは前から10番目くらいに並んでいたのに奥の部屋の一番後ろのほうってこともあり得るわけです。
これはずるい!
とうめいてみてもここはドイツベルリン。そんな日本人の理屈は通りません。
なので、すごく早くにきて列の前のほうに並んでいたのに、結果的に後から来た人のほうが早く呼ばれるということが多発している最近の状況です。
まとめ
もし、パターン3だとしたら、ものすごく朝早くに並んでも早くに順番が回ってくるとは限らない。
でも、1日に発行される整理券の数は決まっているので、面談開始時間より早くに並んでおくことは必須。
予約なしでベルリン外国人局に突撃されるかた。頑張ってください。
役人は怖いですが、きちんとした書類を持っていけばかみつきません。相手も人間です。(たぶん)
質問はこちらからどうぞ。
ドイツの夏!最高です!
こんにちは。ベルリンの川嶋です。
とうとうベルリンにもいい季節がやってきました。
地域にもよりますが、ドイツは基本的に冬が長いです。気持ち的には半年くらい冬です。。
なぜそんなに冬が長く感じるのかというと、春と秋の季節の変わり目をあまり感じないからじゃないでしょうか。
春は一応日本と同じ春分の日に始まるといわれます。ドイツ語では読んでその名の通り、Frühlingsanfang(春の始まり)です。
でも!今年は4月の気温を調べてみると最低気温がマイナスになった日が二日あり、その日は雪が降りました。最高気温も10度から15度前後です。春というにはほど遠い気温。
そして5月の中旬いきなり30度を記録。
が、その次の週は20度以下。
という風にお天気が不安定なんですね。
なので、実際には毎日冬のような気候というわけではないのですが、気持ち的に春うららーな気分ではないわけです。
そして10月になれば最高気温が10度なんて日もあるんです。
毎年、春はどこに行った?!秋はどこに行った?!と思うんですよね。
その点、日本はつくづく四季があっていいなぁと思います。
春には春の、秋には秋の楽しみがあります。
前置きが長くなりましたが、そんなわけで夏がやってくるとドイツの夏!最高!と思うんです。待ちわびている分、喜びもひとしお!なわけです。
最高!と思う理由は
1、じめじめしていない
2、日がやたらと長い(夜10時くらいまで明るいです)
3、公園やビアガーデンなどでビールが飲め、開放感抜群!
以前の記事でも触れましたが、私たち家族はベルリン内にあるKleingartenという集合貸し庭の一角に、友人家族と一緒に庭を借りています。
最近はあちこちの公園でBBQが禁止になりました。
自分の庭なら思う存分BBQが楽しめます。
ドイツのベストシーズンにぜひいらしてください!
ドイツに旅行にいらっしゃる方に便利な情報も今後どんどん提供していきます。
ベルリンでの滞在許可取得は果たして本当に簡単か!?
こんにちは。ベルリンの川嶋です。
今日のお題は「ベルリンでの滞在許可取得は果たして本当に簡単か」です。
ベルリン、移住 などのキーワードで検索してみると、ベルリン在住の日本人のブログなどが出てくること、出てくること!
そのほんとんどが、「ベルリン移住しやすいよ!」というのものです。その「移住しやすい」には「生活しやすい」という意味も多く含まれているでしょう。
確かに個人的には冬の寒さと長さを除けばベルリンは生きやすい街だと思います。
でも、滞在許可が取得しやすいかというのはまた別の問題です。
「滞在許可が申請しやすい」というのは、あくまで他の国と比べてということです。
ただ、私はドイツ以外で滞在許可が必要なほど長い滞在をしたことは語学留学以外ないので、人から聞いた話やインターネットで調べたことになりますが。
アメリカなんかは代表的ですが、働くビザや滞在許可を申請するのが非常に困難な国もあり、雇い主がいてもビザの申請料がべらぼうに高かったりします。
滞在許可とビザの違いはこちらでも書きましたが、ドイツに来る場合は基本的にビザを日本で申請せず入国できます。お隣フランスは同じくシェンゲン協定の国にも関わらず、日本で滞在目的に合ったビザを申請し、さらに現地で滞在許可を申請するという手間があります。
それに比べれば、ドイツでの滞在許可申請は日本でビザを申請することなく入国し、シェンゲンビザ有効期限内の3か月以内に滞在許可を申請すればOK。しかも申請料は高くても100ユーロちょっとなれば、「簡単じゃん!」と思うでしょう。
結果からいえば、必要書類さえきちんと持っていれば簡単です。でも、その必要書類をきっちり集めるのが簡単かは人によります。
例えば、雇用主がいないのに就労ビザを取るのは無理です。先に労働契約をしてもらえる雇用主を探してください。契約書もどんなものでも申請に通るというわけではありません。
また、ドイツ国内に顧客が一件もないのにフリーランスのビザを取るのは無理です。日本で、もしくはこちらに来てシェンゲン協定の期限内にめいいっぱい営業して、ビザの申請までにフリーランス契約や受注書をもらうところまでこぎつけてください。
外国人局のページには残念ながら必要書類は全部書いてありません。それはその人の学歴や職歴、その他諸々の条件によって必要書類が違うからです。
また、インターネット上のブログなどでも、この書類とこの保険でこのビザが取れた!なんて記述がありますが、インターネットの情報には賞味期限があります。その人がその書類でビザが取れたといっても、他の時期に他の条件で他の担当役人でビザが取れるかはわかりません。
インターネットでなんでも情報が手に入る時代だからこそ、その情報に踊らされないようにしましょうね。
メールでのご質問は無料です。
ドイツでワンオペ育児は存在しない?!
こんにちは、ベルリンの川嶋です。
ここ何日かツイッターなどでムーニーのCMについて話題になっていますね。
子育てしたことがある人なら多かれ少なかれ共感できる内容です。「その時間が、いつか宝物になる」というキャッチコピーにも。
でも、このCMが話題になっているのは感動ムービーというより、母親のワンオペ育児賛美ではないか!という点らしいです。
確かにCMの中でお父さんらしい人はチラっと一瞬しか出てきません。
泣き止まないわが子を抱っ紐にいれてゆらゆら揺らしながら歩く、夜寝ようとしたら、子供が起きて泣き始める前の「ふにゃ」って声にびくっとする、なんてまさにあるあるです。
が、その時お父さんは・・・?
日本は育児休暇をお父さんが取ることもまれでしょうし、なんといっても日本のお父さんは忙しい!
では、ドイツのお父さんはどうでしょうか?
Fankfurter Allgemeineという新聞記事によれば(少し情報が古いですが)2014年に生まれた子供の父親34.2%が育児休暇を取っているということです。日本の父親の育児休暇取得率1.9%と比べればすごい違いです。
州別にみると一番多いのがザクセン州で44.2%です。半分近くですね。
育児休暇の期間は女性が12か月丸々とるのに対して男性は2か月までというのが多いようです。
たった2か月、されど2か月です。2か月もお父さんがうちにいられたらいいですよねー。
この2か月という数字にはわけがあります。
子供が生まれて育児休暇を取る場合、産後8週間は母体保護のため産休が義務なのでお母さんが休みますが、その後はお父さんが休んでも、お母さんが休んでも12か月までElterngeld(エルタンゲルト)という育児手当が出ます。
もし、両親とも育児休暇を取るとするとその分2か月まで育児休暇がプラスされ、全部で14か月育児手当がもらえるんです。
なので、お母さん12か月プラスお父さん2か月という育児休暇の取り方が代表的なんですね。
ちなみに育児手当は子供が生まれる前のお給料の67%、専業主婦など働いていなかったら300ユーロです。
この育児手当はKindergeld(キンダーゲルト)という子供手当とは別です。
子供手当は親の収入、働いている、いないにかかわらず18歳まで毎月192ユーロですので、育児休暇をしっかり14か月とっても十分に生活していけるんですね。また、育児休暇を取ったからという理由で会社でのポジションを下げられたり、解雇になったりすることもありません。
こうやって、お父さんも育児に参加するチャンスを与えられ、結果、育児休暇が終わっても育児にかかわっていく習慣や姿勢ができるんじゃないでしょうか。
こちらのお父さん、本当に子供と遊ぶのが上手です。うちの娘も未だに夜寝る前はお父さんに本を読んでもらってから寝ます。
仲良し父娘っていいもんですよ。