ドイツの大学で勉強しよう -大学準備ビザ-
みなさんこんにちは。川嶋@かなり寒くなってきたベルリンです。
今回は、大学準備ビザを申請される方に同行してきました!結果的には2年の大学準備ビザをゲットされたんですが、この大学準備ビザは語学学校ビザが2年という感覚でいてはいけません。必要書類は多いです。
まずは、ドイツの大学の魅力を少々ご紹介します。
ドイツ公立大学の授業料
州によって少し違いはあるかもしれませんが、ベルリンにある代表的な公立大学の授業料は以下の通りです。
FU(ベルリン自由大学) 夏学期 311.59ユーロ
HU(フンボルト大学) 夏学期 314.39ユーロ
ポツダム大学 夏学期 388.43ユーロ
ドイツの大学は2学期制ですので、年間の授業料は大体この金額の倍ということですが、日本円にして約8万円!
日本の国立大学でも50万円以上ということが多いので、その差は歴然としていますね。
ドイツの大学の応募資格
日本での最終学歴によって、応募資格があるか決まります。高卒、専門学校卒、大卒などによってドイツのAbitur(アビトゥーア)に匹敵するかを審査されるのです。その審査はUniAssistというところを通して行われます。
UniAssist
応募資格があるかどうかは、厳密なボーダーがあります。例えば高卒や専門学校卒の場合は、ドイツのAbiturに匹敵しないので、基本的に応募資格がないということになりますが、卒業していないくも大学に通ったことがあれば(場合によっては)応募資格があったりします。
この区分はかなり細かいのでご相談は個別にお願いします。
事前に調べずに渡独し、2年びっちりドイツ語を勉強したのに、実際には応募資格がなかった!ということになっては泣くにも泣けません。
また、美大、音大などの場合は実技試験もあります。その場合は、応募できる最終学歴も変わってくるようです。
ドイツの大学入学に必要なドイツ語力
応募資格があるとわかったら、当然やらなければいけないことはドイツ語の勉強です。大学だけではなく、高校までの教育でもドイツ人は「自分の頭で考えること」を鍛えられています。日本の入試のようなマークシートで4択といったような試験はあまりなく、記述が中心です。
大学で勉強も、ディスカッションやエッセイを書くといった、「自分の頭で考えて発言する、論じる」ということに重きを置いています。
そんな中で、外国人学生が肩を並べるのは容易なことではありませんね。
もちろん、入学時にそれだけのドイツ語力がなくてもいいんです。ドイツ人学生の中で揉まれているうちにドイツ語もどんどん伸びていくでしょう。
そうはいっても、ドイツ語初級では大学には入学できません。
ドイツの大学入学のためのドイツ語テストはいくつかあります。
まずはDSH。このテストは各大学で実施されているので傾向と対策があります。ベルリンの大抵の語学学校ではこのためのコースがあるので、ぜひ受講しましょう。B2くらいまでは独学でできる!という人もいるかもしれませんが、DSHは手ごわいです。
大学実施ではないテストで代表的なものはTestDaFです。これは年に何回も実施されるので、チャンスが多いです。こちらも語学学校で対策コースを受けてからの臨むのがいいでしょう。
大学準備ビザを申請しよう
語学学校ビザは語学学校に一定期間申し込みさえしていればだれでも取ることができますが、大学準備ビザは大学に入学することが前提なので日本での最終学歴の書類など必要書類が多いです。どの書類が必要かはその人の最終学歴によって違います。
申し込む語学学校は語学学校ビザ同様どこでも構いません。(語学学校と同様インテンシブコースである必要はあります)
重要なのは銀行口座です。
2018年より日本にいる両親の経済負担証明書(領事館や大使館で発行してもらっていました)が廃止になり、ドイツの銀行のブロックアカウントが必要になりました。口座開設までに2,3週間はかかるので、余裕をもって外国人局訪問の1か月くらい前には準備したほうがいいでしょう。
この大学準備ビザはバイトもできるので便利です。
ただ、今回は2年以内に入学許可が取れない場合は帰国しますという宣誓書のようなものにサインさせられました。あとがない!ってことです。
ドイツ語、がんばりましょう!