フリーランスサバイバル in ベルリン
今までたくさんのお客様のビザ取得のお手伝いをしてきました。
コンサルは毎週のように外国人局に通い、担当の役人さんと話をするので、ビザ取得の大体の要領がわかっています。ですので、例外的なお客様を抜かせば、ほぼ皆さんビザを最終的に手にいれています。
でも!ビザ取得はゴールではなくスタートですよね。やっとベルリン生活のスタートに立てたということです。
サポートさせていただいたお客様はフリーランスビザ申請の方が一番多いのですが、フリーランスとしてビザが取れたもののベルリンでサバイバルしていくのは簡単とはいいがたいでしょう。
その根拠は
- ベルリンはフリーランスに優しい都市とよく最近のブログにも謳われています。オープンでインターナショナルな雰囲気。他の首都に比べて物価がまだ安いことなどがその理由でしょう。外国人フリーランスとしての住みやすさを求めて世界中から人が集まってくるのもベルリンです。それはすなわち競合が多いということです。職種によっては掃いて捨てるほどフリーランスがいるということもあります。その中でコンスタントに受注にありつくというのはよほどの営業力やコネ、実力、そして優れたコンセプトが必要になります。
- 確かにアメリカなどと比べればビザは格段に取りやすいです。が、取りやすいのは最初の申請の時だけです。更新はここ数年どのくらい稼げたのかチェックされます。また、発注元がドイツ以外が多いとドイツの経済活動に参加していないという理由でビザが更新されません。日本からの受注だけでベルリンで暮らせるというわけにはいかないのです。
その中でもフリーランスとしてサバイバルしていける人には共通の資質があるように思えます。
- 柔軟に物事を考えられる
今まで常識ととらえていたことがここでも常識とは限りません。自分の中の常識をどんどん壊していくことも大切です。
- 物事の全体像がとらえられる
日本人の気質からしても、こちらに移住目的で来る方たちはよく準備しています。でも時々「今からそんな細かいことを心配しても、、、」と思うことを質問する方もいらっしゃいます。もちろん私の仕事はそういった質問に一つ一つお答えして心配を取り除くことなんですが、あまりに細部にとらわれていると全体のイメージがつかみにくいことが多々あります。
まずは全体像をイメージする→行動してみる→細部を調整という流れの順番を間違えると時間のロスが多くでます。
- 思ったように計画が進まなくてもピンチはチャンスと考えられる。
なんとかなるだろうと無計画的にこちらに来ることはお勧めしません。無計画と楽天的は全くの別物です。でも、計画した通りに物事が進まなくても慌てず焦らず、このピンチをどうチャンスに変えるかと頭を切り替えることは重要です。
そして在独15年の経験上、ピンチの時って実は大きなチャンスにめぐりあうこと多いんです。頭の切り替えが出来ていないと大きなチャンスを逃してしまいますよ!
いかがでしょうか。フリーランスとして生きていく厳しさのようなものを書きましたが、私自身もベルリンに移住して現在はフリーランスとして働いている一員です。(最初からフリーランスだったわけではありません)
在独15年目に入った現在、結果としては今の生活にとても満足しています。
お金がたくさんなくても、満ち足りた気持ちで毎日を過ごせる土壌がベルリンにはあるのです。
そこがお金を稼いで消費することで生活の満足度をあげている日本と大きな違いではないでしょうか。
いかがですか。
ベルリンでフリーランスとしてサバイバルしてみたくなりましたか?