保険が先かビザが先か?
こんにちは、ベルリンの川嶋です。
今回はドイツ生活に欠かせない健康保険の話です。
健康保険に加入することは権利ではなく、義務です。
義務ということは加入してもいいよ、ではなく加入していないといけない!です。
滞在許可の申請、更新時に保険に入っていないと、その時点でアウトなわけです。
このようにドイツ生活に必須な健康保険ですが、どの保険にどのタイミングではいるのでしょうか?
まず、ドイツに来たばかりの場合、滞在許可が果たして出るのか、何年分出るのかはまだわかりません。
そんな時は旅行者保険に加入します。
色々なブログで色々なことが言われていますが、2017年7月現在、私のお客様で旅行者保険を理由に滞在許可が出なかったことは一度もありません。(こういった情報には賞味期限があります。数か月後、数年後は状況が違っていると思うので、個別にお問い合わせください。)
加入期間ですが、基本的に保険に加入している期間しか滞在許可は出ませんので、できるだけ長く入っておいてください。途中で他の保険に切り替える場合も旅行者保険なら途中解約できるので安心です。
大切なのは最初の申請の時点ですでに申し込みが完了していることです。保険会社から送られてくる証書と併せて、銀行から保険料が引き落とされている証明も持って行くと完璧です。
このパターンはワーホリから他の滞在許可への切り替えも同じです。ワーホリの切り替えも旅行者保険で今のところ大丈夫です。
さて、ここまでは簡単ですね。ややこしい話ではありません。
ややこしいのは滞在許可の更新時です。
ここからは滞在許可の種類によります。
一番簡単なのは労働許可を取っていて被雇用者として働いている場合。
無事滞在許可が出ると被雇用者として働き始めるわけですが、その後すぐに雇用主は被雇用者を保険に加入させる義務があります。ですので、どこかの公的保険を一つ選んで加入します。たいていは会社の人がやってくれるようです。
ちなみにドイツの公的保険は一つではありません。AOK、BKK、IKK、TKと代表的なところをざっと挙げただけもこれだけあります。周りの同僚などに聞いてみるといいでしょう。
もう一つ簡単なのは語学学校に通う人です。
語学学校の滞在許可は人生で1年分しか出ません。公的保険に入るには1年以上の滞在許可が必要なので、この時点で公的保険という選択肢は消えます。ワーホリもしかりです。
語学学校生、ワーホリは旅行者保険や学生保険で充分です。保険料も安いですよ!
次に少しややこしいのが大学生です。
語学の試験にも受かり、芸大の場合は実技なども受かり、晴れて大学生!になったらぜひ保険を公的保険に切り替えましょう。
30歳以上は学生用の保険料が適用されないので、高いですが仕方ないです。
なぜなら、ここで公的保険に入っていないと更新の時に困るのです。
旅行者保険は最大でも4年か5年しか加入できません。でも、もし4,5年で卒業できなかったら??
その後は普通のプライベート保険に入るしかありません。旅行者保険から公的保険には切り替えられないんです。
ですので、大学の入学許可をもらった30歳以下の人は迷わず公的保険に加入しましょう。これで更新時にごちゃごちゃいわれることはありません。
30歳以上の人は、ちょっと迷ってから、それでも公的保険に入っておくことをお勧めします。なぜなら旅行者保険は最大5年まで加入できますが、5年以下でも更新時に旅行者保険は受けつけられないことがあるからです。(ドイツのお役所お得意の役人によってというやつです)
次回はフリーランスの保険についてアップします。
フリーランスはかなり複雑です。