何もしないことを楽しむ~ドイツ式休日の楽しみ方~
こんにちは!
Amiです。
私はベルリンで2018年4月から女優/モデルとしてビザを取得し、移住しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
今回は、ドイツに来た日本人が初めの頃、おそらくもっとも戸惑うこと・・・
「休日が暇すぎてどうしたらいいのかわからない!!!」について私なりにお話したいと思います。
じつはコレ。家が見つからないという悩みの次によく聞く悩みです(笑)
というのもドイツは日曜日には一部店舗を除き、ほとんどのお店が休んでしまうからなんです。
日本でいうところのコンビニ的存在シュペートカウフ(シュペーティー)や飲食店は営業していますが、スーパーや生活用品店は閉まってしまうため、ドイツに来たばかりの方や旅行中の日本人は特に戸惑うことが多いように感じます。
かくいう私もその一人でした。
休日に知り合いもいないと本当に一人だと感じて孤独感にさいなまれていました。
休日、特に日曜日・祭日が恐怖でしかなかったのを覚えています。
おかげさまで今ではそんな恐怖も感じることはなく、ジムに行ったり、ドイツ語の勉強をしたり、ミートアップに行ったり、ネットワーキングやいつ仕事が来ても万全の態勢でいられるように準備の時間ととらえ、休みの日を満喫しています。
正直、日本にいるときはビザに次いで「休日をどう乗り切るか?!」という恐れがありました。そんな一抹の葛藤を抱えながら再びベルリンに向かったのを覚えています。
3月末だというのに粉雪がチラつく日もあり、ベルリンの人々でさえ欝々としやすい日々が続いている中、迎えた日曜日。
なんと久しぶりの快晴!!
それまでうす曇りで冬のコートを着ていただけにようやく姿を現した太陽の光に感謝しかありませんでした。
大げさに聞こえるかもしれませんが、生まれて初めて太陽のありがたみ、陽の光が降り注ぐことの豊かさが自然とわいてきたのをハッキリと覚えています。
『こんな気持ちのいい日に外にいて目いっぱい日光に当たらないともったいない!!』
そんなことを思い、散歩しながら近くの公園まで行ってみると、、、
「ベルリンってこんなに人がいたの?!」というくらい公園は人で溢れかえっていました。
みんな感じることは同じで、待ちに待った春の日差しを思い切り堪能しているようでした。
家族でいる人、カップル、友達・・・
色々です。
一人でいる人ももちろんいて、そんなときにふと「あ、一人なのは私だけじゃない」ということに気づきました。
その人たちはちっとも寂しそうではなくて、むしろ読書をしたり、音楽を聴いていたり、ただその時間を満喫していたり。過ごし方は人それぞれでしたが、何をするわけでもなくただ自然の恵みを感じて、豊かさを味わう。私の眼にはそう映ったんです。
その様子が本当に衝撃で。
いかに今まで「何かする」ことが大事で「何にもしない」なんて時間の無駄だという視点でいたか気づきました。
もしかしたら日本という国の豊かさの表れでもあるのかもしれません。
そして、知らず知らずのうちにその感覚が麻痺しているのかもしれません。
何か与えられていることが幸せなのだと。
日本には日本の豊かさ楽しみ方がある。
そして、ドイツにはドイツの豊かさと楽しみ方がある。
私はドイツで生活したくて念願のドイツにいるにも関わらず、日本の価値観をドイツに求めているのだと思いました。
【郷に入っては郷に従え】もし、日本のように生活したければ日本にいるべきだと思います。
なぜならそれはドイツに対してリスペクトを欠いているし、そもそも自分にとって苦痛でしかないと思うからです。
この気づき、学びは私にとって大きく、ここから積極的にドイツの文化・価値観を取り入れたいという意識が芽生え、今も色々実践しながら自分にとってベストなライフスタイルを見出しています。
今回はちょっと違う視点からドイツに住むにあたっての心構えというか考え方で精神論のようなお話になってしまいましたが、次回はネットワーキングづくりについてお話ししたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。