ドイツで働こう!-ドイツは学歴社会、紙社会
こんにちは!ベルリンの川嶋です。
日本は学歴社会で学歴至上主義だなんて揶揄されますが、ドイツも負けてはいません。
でも、ドイツの場合は○○大学××大学といった大学名ではなく、重要なのは学部です。
どこ大学を出たかが重要ではなく、大学で何を学んだかが重要なんですね。
日本では文学部を出て営業職や経済学部を出てSEやIT関係なんていうのはざらですが、ドイツではそういうわけにはいきません。その職業に就くのにふさわしい最終学歴(大学や専門大学、専門学校など)を持っていることが通常です。
ドイツで働く
以上のような理由から、ドイツで働く権利を得る(ビザを取る)には、日本での大学の専攻に合った職種であることが望ましいとされています。
ベルリンの外国人局では最近、「日本で英文学を専攻したのに、なぜドイツでフリーランスのグラフィックデザイナーとして働くのか」などと聞かれます。
専攻にあっていない職種としてワークパーミッションやフリーランスビザを申請したい場合は、
- その職業で十分な職歴があること
- ドイツで営業活動を進めていて、その成果がある(受注がある)
この2点が論点になってきます。
もちろん、その分野を大学なり、専門学校などで勉強した人は有利ですが、それでもこの2点は必要になってきます。
日本の最終学歴の証明書は必ず英文で持って来てくださいね。
職業訓練とマイスター制度
この「専門職」の意識はその昔マイスター(親方)制度があったせいかもしれませんね。
ん?マイスターって喫茶店のマスター?いいえ!
マイスターって何かがすごくできる名人とか親方と理解されますが、ドイツでマイスターを名乗るには資格が必要で、マイスター試験に合格しないといけません。
現在でもマイスター制度の影響が強い職業は美容師です。
昔はパン屋や時計職人、靴職人なんかも多かったのでしょうけど、最近はチェーン店ばかりで、職人や親方を置いているところは少ないです。
でも、美容師はいまだにマイスターの資格を取らないと美容室を開けません。
マイスター(親方)のもと、ゲゼレ(職人)が働き、アツビ(職業訓練性)が学ぶというのがドイツの職業訓練の根本です。
職種が職人系でなければ、マイスターにはつきませんが、事務職IT関係なんかでもAusbildung(アウスビルドゥング/職業訓練)はあります。
Berufsschule(ベルーフスシューレ)に週3日通って、セオリーを学び、2日実地研修や、2年セオリーを学び、1年実地といったスタイルが多いですね。
ここでも、Ausbildungを終了しているかという学歴は非常に重要です。さらにそのAusbildungが国に認められているかどうかというのも大きな違いです。
ドイツ人は学歴に関するもの、職歴に関するものをマッペに入れて大事に保存しています。
ドイツで働きたい人は、学歴、職歴が証明できるものを必ず英文で持ってきましょう!
Viele Erfolg!