ベルリン移住-住居探し編-
みなさん、こんにちは!
ベルリンの小倉亜美(女優/モデル)です。
ベルリン移住から2か月が経ちました。
「まだ」2か月?!という感じです。
さて、2回に渡って私がベルリン移住を決めてから渡独までの間にやったことをお話ししてきましたが、今回は現地に来てからの準備についてお話ししたいと思います。
まずはなんといっても
『家探し』
『住民登録』
です!
あと『人と会う』ことも現地に来て積極的に行ったことの一つです。
【家探し】問題。
問題と名付けてしまいましたが、ドイツ人でさえ住居を見つけることに頭を悩ませています。
人口が増加する現状に住宅数が追いついておらず、家賃もどんどん値上げされている現状です。一人暮らし、ルームシェアなど色々な生活スタイルがありますが、私はルームシェアをしているのでその視点でお話ししたいと思います。
ドイツではルームシェアをWG(ヴェーゲー)といいます。
様々な住宅サイトがありますが、私が見ていたのは主に2つ。
日本人御用達のMixB(https://ger.mixb.net/)と現地のWG gesucht(https://www.wg-gesucht.de/)。ちなみに現地サイトはドイツ語・英語対応です。
どちらのサイトでも投稿者の方に伺うと一つの募集案件につき20通ほどの応募が来ることがザラだということなので、問い合わせしてもメールが返って来ないなんて言うことはしょっちゅうあります。またワーキングホリデーではなくフリーランスビザなどの場合、住民登録の証明がビザ申請書類にあるので住民登録が可能な物件かどうかも確認することが大事です。中には住民登録不可というところもあるので。
私はラッキーなことにドイツに来て2日目でWGが見つかり、翌日には住民登録まで済ませられたので住宅難問題には直面していませんが、このスムーズさにも実は日本での準備が功を奏しました。
というのも、渡独1か月前から少しずつ住宅情報をチェックし、気になった物件にはメールを送っていました。
そのうちのお一人の方とちょうど渡独時期に空き物件が重なり、スムーズに契約ができたというわけです。
今自分ができる行動を取っていくことがやはりキーポイントになる。と実感いたしました。
その時はご縁がなかったとしても後々意外なところで繋がる・・・
そんなできごとの連続で助けられながらこうしてベルリンにいると感じています。
そうはいっても住居探しが一番大変だということはドイツ人ですら口をそろえて訴えています。そこで、私がなぜスムーズに家が見つかったか友人・知人にインタビューしながら比較してみました。
結果、私が思うにタイミングとフレキシビリティ(柔軟性)かと感じています。
情報というのは常に動いています。
なので、自分からこまめに情報を集めることはとても大事だと思います。
インターネットだけではなく周りに探していることを話すことも大切です。
そして柔軟性。
家を探すにあたりそれぞれ求める条件はあるかと思います。
現に私もあります。
ただ、これが『絶対でないとダメ』になってしまうと、家探しに多くの時間と労力を費やす結果につながりやすくなる様に感じています。
家賃においても、場所においても『大体これくらい』『この辺り』と許容範囲を広げておくことも家探しストレスを軽減、脱却する一つかと周りの人の話を聞いて感じました。
参考までに私の場合、『治安がいい地域で家賃は500€まで』がいいな。と思って探していました。
晴れて家が決まったら待っているのが【住民登録】。
そこで私が驚いたのは事前予約が必要だということです。
インターネットのサイトからオンラインで予約ができます。
一般的には住まいの近くで登録するのですが人が多いエリアは混み合っていて予約が1か月以上先ということがほとんど。
急ぐのであれば郊外をおススメします。
私の場合土地勘もなく、たまたま翌日空いている日を予約したら市街地の端っこでした。
待合室で予約番号が呼ばれたら部屋に入り、担当官と簡単なやり取りをします。
これも人によって訊かれることはまちまちですが、私の時は英語ができない方で基本的な質問事項が書かれた用紙で英語の質問を指しながら対応してくださいました。
一軒家かアパートか、アパートなら玄関は右か左か。など。
無事登録できた時の喜びは今でも忘れられません。
私にとってベルリン移住の大きな一歩となる出来事の一つです。
最後までお読みくださりありがとうございます。
それではまた
Viele Grüße
Ami Ogura
悪名高き!?ドイツのサービス
すっかり夏めいたお天気になり、夏が短いベルリンではみんなうきうきしています。
が!
私は怒っています!
なぜかというと
ドイツ人の辞書にはサービス精神という言葉が存在しないから!!
悪名高いのはドイツテレコムですが、ドイツテレコムのインフラを使っている電話、インターネット会社も負けてはいません。
ドイツのサービスあるある、その1
電話がつながらない、もしくは電話に出ない
まず、何か問い合わせしたくても、お客様センターの番号にはそうそうつながりません。
待ち時間1時間なんてこともざらで、1時間後にやっとつながったと思ったら「現在込み合っているので、他の時間にお電話ください」というアナウンスが流れ、一方的に切られた、、ということもありました。
ドイツのサービスあるある、その2
たらいまわしにされる
やっとつながった!と思ったら、担当部署におつなぎしますと言われて、次の担当者につなげられ、事情を一から説明すると、担当部署におつなぎします。。これを5回くらい繰り返し、やっと本当の担当者につながった。。
電話で転送してくれればいいですが、事務所などに訪問して、担当者が今いないから来週また来てといわれ、次の週行ったら、また、担当は他の部署だから、、と言われた日にはキィー!!!となります。最初からどこに行けばいいのか行ってくれよ~。
ドイツのサービスあるある、その3
担当者は休暇中です
ドイツに限らずヨーロッパは休暇大国。
休暇を取ることは法律で決められていて、社員が休暇をちゃんと取っていない場合は、会社が罰則をうけます。ですので、年末になっても有給を消化していないと「君、こまるんだよね、休暇取ってくれないと!」と上司からお叱り(!?)が入ることもあります。
また、休暇は最低1週間、最大で3週間ほど連続でとるのが一般的なので、担当者が休暇に入ってしまうと3週間作業が進まない!なんてこともざらです。
ドイツのサービスあるある、その4
連絡がない
例えば、不動産にこの物件あいていますか、この条件で部屋がありますかと問い合わせるとします。もし物件があいていなかったり条件にあう部屋がなかったりしたら、日本の場合、「申し訳ありません、現在ご紹介可能な物件はありません」と少なくとも返信が来ます。
ドイツはというと、(いつもではないですが)返信がないことが多いです。もう一度問い合わせても、メールだと無視。電話はつながらない。じゃあ、しょうがないので出向くと、「今紹介できる物件がないから連絡しないのに、なんで来たの?」
先に出たインターネット会社でも、申し込みから1か月以上応答なし。お客様センターつながらない。やっとつながって聞いてみたら、「ドイツテレコムのインフラ整備のため遅れています。」だそうです。
それなら、一言いってくれりゃいいのに、、
ドイツのサービスあるある、その5
ミスが多い、期日が守れない
ドイツの最大手の銀行で口座を作ったら、、
書類が間違った住所に行ってしまった。
書類が届かない(ポストに名前が出ていますかといわれたが、ちゃんと出ています!)
税理士に書類を頼んだら、、
書類を頼んだがなかなか送られてこない。この日までに必要なのでメールで添付してくださいといったら、前日に郵送。なんとか必要な日にはぎりぎり間に合ったけど、郵送じゃ間に合わない可能性大だからメールでって言ったんです!
担当者が辞めて、書類をほったらかすこと半年間。
アポイントの日を間違えている。
などなど、きりがありません。
こんなドイツ人たちと、サービス先進国から来た日本人のお客さんの間に入っている私の身にもなってもらいたいもんです。。と、もう愚痴しかでてきません。
お客さんによく聞かれることは
「これってドイツでは普通なんですか?」
普通とは言えませんが、頻繁にあることは確かです。
では、どう対処すればいいのでしょうか。
海外生活を始める方全般に言えることですが、リスク管理はあくまで自己責任で。ということです。
私は最初から人はミスをする生き物だという認識でいます。なので、「期日に間に合うかな?」「滞りなく作業が進んでいるかな?」と不安を感じたら、先回りして確かめます。誰かがやってくれるだろうという認識ははっきり言って甘いです。
また、時間には余裕を見ておきましょう。
ビザ申請関係だと、入国から滞在許可の申請まで90日間猶予があります。入国直後に外国人局の予約を取ってくる人がいますが、1,2か月くらいは準備期間を見ておいたほうが安全です。ドイツでは銀行口座一つ開くにもスムーズにいかないことがあるからです。
最終的には、諦めが肝心です。
ま、ここはドイツだし。。と思えば腹も立たない、、、ハズ、、、
かく言う私も腹を立てているんですが、ドイツ人たち、そういった意味では人間的です。
人間ですから、ミスをすることもあります。休みも必要です。自分の担当ではない案件まで面倒を見る必要もないんです。
日本では過労、ブラック企業などが問題視されていますが、消費者からの圧力も大きいのでしょう。
日本で働くみなさん、こんなゆるゆるなドイツのサービス業事情についてどう思いますか?
次回は亜美さんのストーリーの第3弾、住居探し編です。
ビザ取得までの道のり~日本編~
みなさん、こんにちは!
ベルリン在住の小倉亜美です。
私はベルリンにて女優/モデルとして活動しております。
前回は
【小倉亜美って誰?】
【ベルリンに移住するきっかけ】
についてお話ししました。
今回はさらに踏み込んで私の【ビザ取得までの道のり~日本編~】をお届したいと思います。
フリーランス経験ゼロ、もちろん実績ゼロからスタートした私が、実際にベルリンでビザを取得するために取った行動、
それは、、、、
第一にリサーチです!
WASABIさんから大まかなフリーランスビザについての情報は得ていたものの、彼女と私とではバックグラウンドが違うので鵜呑みにすることはできません。
というのも、ビザ申請は本当に個人により必要書類などが変わってくるからです。
そこで申請手続きを円滑に行うため、最新のビザ情報と手続きのエキスパートはいるのかをリサーチしました。
そうして出会ったのがcc-nipponの川嶋淳子さんでした。
良心的な価格設定と何度かメールでやり取りをしたのち、川嶋さんに申請サポートを依頼しました。
ビザ申請は今後の自分の人生を大きく左右する出来事かと思います。
やはり、信頼関係というのがとても重要になってきます。
ですので、不信感を抱かずに安心して依頼したいと思っていた私は、メールにて自分の現状も話しつつ連絡を取らせていただいたのを覚えています。
まだクライアントになるかわからない私にですら、川嶋さんは丁寧に回答くださり、ベルリンのビザ状況やフリーランスビザ申請に関してなどご説明くださいました。
そのクライアントへの不信感を抱かせない誠実なメールの言葉が決め手となり川嶋さんにビザ申請のサポートをお願いしました。
ですが、あくまでサポート。
目まぐるしく更新されるビザ申請に必要な情報とアドバイスをいただくだけで実際に必要な書類や実績・経験、クライアントをみつけるのは申請者本人です。
いよいよベルリン移住に向け準備を開始するにあたり、イメージを具体的にする為におおまかな渡独時期を決め、そこから逆算して必要な行動をとっていく事にしました。
私にとって大きな課題はこの二つ。
・フリーランスとしての実績づくり
・ドイツのクライアント探し
でした。
クライアント探しはベルリンを中心にドイツのアクティングとモデルエージェンシーに片っ端からメールを送りまくりました。
日本と少し勝手が違うのは海外ではCVという自己推薦書のようなものが必要になってきます。CVを読んで興味があればプロフィールを見る。という流れだと聞いたので、自分の経歴や強み、個性など端的に文章にしました。検索してヒットするエージェンシーやキャスティング会社約150~160社に送りました。複数回送ったところもあります。そうして、幸運にも興味を持ってくださったエージェンシーがアクティングとモデルで一社ずつ見つかり、推薦状もお願いすることができました。
続いて実績づくりですが、これはある程度時間を要するので、私のようにフリーランスとしての方向がまだ定まっていない方は早めに考えて動いていくのがいいかと思います。
今では色々な求人サイトがありますが、私はLancersというサイトを利用しました。海外のサイトではUpWorkなどがあります。後は自分のクライアントになり得る方や企業にコンタクトをとる!こと。
私も日本のゲーテインスティテュートや海外の案件が多い制作会社やキャスティングエージェンシーにコンタクトを取り、偶然にもドイツの国民的テレビドラマが日本で撮影するということでキャスティングされ撮影に参加することができました。
その経歴もビザ申請の際にアピールポイントとなったので、個人事業主であるフリーランスにとって、ネットワーキングはとても大切かと思います。
かくいう私も、今までバイトでもなんでも「与えられている仕事」ばかりだったので、
ここにきて初めて自分から「与える仕事」へのシフトチェンジが必要でした。
果たして自分は何を提供できるのか?何を提供していきたいのか?どんな働き方がしたいのか?色々考えました。
もちろん演劇は絶対やっていきたい。
それに付随して可能性を広げた時に、学生時代様々なスピーチコンテストで築き上げた実績を思い出し、ナレーションと翻訳で実績を作ることにしました。
学生時代の実績もそうですが、ナレーションや朗読の資格・検定なども取得していたので、経歴に書くことで幸いすぐにクライアントが見つかり、翻訳、ナレーションの両方でいくつかお仕事をさせていただくことができました。
実際、移民局でのビザ面接の際も担当官にナレーション、演劇で学んだ証明を求められました。実績もそうですが、独学ではなくキチンと専門的な知識があること、だから仕事をしている(実績がある)という証明できたことで女優・モデル・ナレーターとビザに項目を追加してもらうことができました。
実力もさることながら、それをキチンと証明できる。
ドイツという国が資格・学歴を重んじる国だと実感した体験です。
またビザ申請で大事になってくるのが銀行口座の預金額!
銀行に生活していくための十分な金額があることを示すのもとても大切な要素なので、ずっと続けているインストラクター業もフリーランスの仕事と並行して行ってきました。
その間も川嶋さんと定期的に連絡を取りつつ、必要書類を集め、まとめたりして実際の渡航日まで準備しました。
ここまでが私がベルリン移住を決めてから日本で行ってきた準備となります。
ただビザ申請には住民登録がマスト!
これは現地にいないと中々難しいのが現状です。
というのも、ベルリンは住居難。
現地の方でさえも四苦八苦している状況です。
次回はそんなことにも触れつつ、現地での生活の様子をお届けしたいと思います!
最後までお読みくださりありがとうございます。
Viele Grüße
Ami
ベルリン在住の○○です
皆さん、こんにちは。川嶋@ベルリンです。
ベルリンは春を通り越して、すっかり夏の陽気です。
今回より、シリーズでベルリンで活躍しているフリーランスの方たちに移住までの道のりや日常生活を紹介してもらいたいと思います。
このブログを日本で読んでいる皆さん!そろそろベルリン在住の○○です、って名乗りたくありませんか!?
初回は女優、女優/モデルの小倉亜美さんです。
***************************************
はじめまして!
ベルリンを拠点に女優/モデルをしている小倉亜美といいます。
といっても4月にアーティストビザが降りたばかり、、、
経験と学びの連続な日々を過ごしています。
そんなベルリンに移住したばかりの私から見たベルリンの様子や日々の生活などお届けしていきたいと思います!
どうぞよろしくお願いいたします(^▽^)
さて、第一回目の今日は自己紹介も兼ねて、
『小倉亜美って誰?』
『ベルリンに移住するきっかけ』
をお話ししたいと思います。
【小倉亜美って誰?】
ということで私について。
父親の海外赴任にともない、生後3か月でフランスに渡り、イギリス、ドイツ、アメリカと15年を海外で過ごしてきました。
中学生で初めて日本での生活を経験した私は逆カルチャーショックを受け、まったく学校生活に馴染めず息苦しい中学時代を過ごした記憶があります。
その時から「いつかまたヨーロッパに戻る!」と思っていました。
そんな14歳だった私の決意から約20年!
ようやく実行に移すタイミングが来たのです!
日本でアクティングスタジオ(演技の養成機関)に通いつつ、芸能事務所を探していた私ですが、全くうまくいかない状況に行き詰まりを感じ、今後の自分の生き方を見つめなおさざるを得ない状況でした。
そんな時、新卒フリーランスとしてベルリン移住をされたWASABIさんと出会います。
彼女との出会いが【きっかけ】となり私の中でベルリン移住へ向けて大きく動き出しました。
当時、私は女優として日本でバリバリ活躍しているわけでもなく、むしろ事務所にも所属していないフリーで、バイトとしてスポーツジムのインストラクターをしている状態。
さらに言ってしまうと実家暮らしだったので、生活環境は周りに比べるとだいぶ恵まれているという状況。
そんなまともに自分の生活費すら全額稼いで生活したこともない私が、海外移住なんて可能なのか??そもそもフリーランスって何?経験も技術もなんにもない・・・
という不安と心配一色だったのを覚えています。
そんな状態だったにも関わらず諦めるという選択はしませんでした。
というのも今が海外移住を実行するラストチャンスだと感じたからです。
インストラクターの仕事も軌道に乗り、それなりの安定した生活を送ることができていました。でも、自分のこの先の未来を想像したときに、今のままでは『生きたい人生とルートが違う!』と思いました。
【本当にやりたいことは?生きたい道は?】
そう自分に問いかけた時に出てくるのは決まって海外移住でした。
海外移住を実行するラストチャンスだと感じていた私は、不安や恐怖を抱えつつも「フリーランスとしてベルリンに移住しよう!」という情熱が勝り、念願叶って、現在私はベルリンにいます。
ベルリン移住を決意したあの日からおよそ8か月。
自らの経験からフリーランス経験・実績ゼロからのスタートでも確実に行動していけば海外移住は不可能ではないと思います。
実際私がアーティスト(フリーランス)ビザの最長3年が降りたので。
ただ未知なる世界へのチャレンジの連続でした。
フリーランス経験ゼロ、実績ゼロからスタートした私が、実際にベルリンでビザを取得するため取った行動は・・・。
次回詳しくお伝えしたいと思います。
お楽しみに!
Ami
ドイツの大学で勉強しよう -大学準備ビザ-
みなさんこんにちは。川嶋@かなり寒くなってきたベルリンです。
今回は、大学準備ビザを申請される方に同行してきました!結果的には2年の大学準備ビザをゲットされたんですが、この大学準備ビザは語学学校ビザが2年という感覚でいてはいけません。必要書類は多いです。
まずは、ドイツの大学の魅力を少々ご紹介します。
ドイツ公立大学の授業料
州によって少し違いはあるかもしれませんが、ベルリンにある代表的な公立大学の授業料は以下の通りです。
FU(ベルリン自由大学) 夏学期 311.59ユーロ
HU(フンボルト大学) 夏学期 314.39ユーロ
ポツダム大学 夏学期 388.43ユーロ
ドイツの大学は2学期制ですので、年間の授業料は大体この金額の倍ということですが、日本円にして約8万円!
日本の国立大学でも50万円以上ということが多いので、その差は歴然としていますね。
ドイツの大学の応募資格
日本での最終学歴によって、応募資格があるか決まります。高卒、専門学校卒、大卒などによってドイツのAbitur(アビトゥーア)に匹敵するかを審査されるのです。その審査はUniAssistというところを通して行われます。
UniAssist
応募資格があるかどうかは、厳密なボーダーがあります。例えば高卒や専門学校卒の場合は、ドイツのAbiturに匹敵しないので、基本的に応募資格がないということになりますが、卒業していないくも大学に通ったことがあれば(場合によっては)応募資格があったりします。
この区分はかなり細かいのでご相談は個別にお願いします。
事前に調べずに渡独し、2年びっちりドイツ語を勉強したのに、実際には応募資格がなかった!ということになっては泣くにも泣けません。
また、美大、音大などの場合は実技試験もあります。その場合は、応募できる最終学歴も変わってくるようです。
ドイツの大学入学に必要なドイツ語力
応募資格があるとわかったら、当然やらなければいけないことはドイツ語の勉強です。大学だけではなく、高校までの教育でもドイツ人は「自分の頭で考えること」を鍛えられています。日本の入試のようなマークシートで4択といったような試験はあまりなく、記述が中心です。
大学で勉強も、ディスカッションやエッセイを書くといった、「自分の頭で考えて発言する、論じる」ということに重きを置いています。
そんな中で、外国人学生が肩を並べるのは容易なことではありませんね。
もちろん、入学時にそれだけのドイツ語力がなくてもいいんです。ドイツ人学生の中で揉まれているうちにドイツ語もどんどん伸びていくでしょう。
そうはいっても、ドイツ語初級では大学には入学できません。
ドイツの大学入学のためのドイツ語テストはいくつかあります。
まずはDSH。このテストは各大学で実施されているので傾向と対策があります。ベルリンの大抵の語学学校ではこのためのコースがあるので、ぜひ受講しましょう。B2くらいまでは独学でできる!という人もいるかもしれませんが、DSHは手ごわいです。
大学実施ではないテストで代表的なものはTestDaFです。これは年に何回も実施されるので、チャンスが多いです。こちらも語学学校で対策コースを受けてからの臨むのがいいでしょう。
大学準備ビザを申請しよう
語学学校ビザは語学学校に一定期間申し込みさえしていればだれでも取ることができますが、大学準備ビザは大学に入学することが前提なので日本での最終学歴の書類など必要書類が多いです。どの書類が必要かはその人の最終学歴によって違います。
申し込む語学学校は語学学校ビザ同様どこでも構いません。(語学学校と同様インテンシブコースである必要はあります)
重要なのは銀行口座です。
2018年より日本にいる両親の経済負担証明書(領事館や大使館で発行してもらっていました)が廃止になり、ドイツの銀行のブロックアカウントが必要になりました。口座開設までに2,3週間はかかるので、余裕をもって外国人局訪問の1か月くらい前には準備したほうがいいでしょう。
この大学準備ビザはバイトもできるので便利です。
ただ、今回は2年以内に入学許可が取れない場合は帰国しますという宣誓書のようなものにサインさせられました。あとがない!ってことです。
ドイツ語、がんばりましょう!
謹賀新年 From Berlin
明けましておめでとうございます。今年もCC-Nipponをどうぞよろしくお願いします。
5年ほど前に一度、年末年始を日本で過ごしましたが、この15年その年以外はドイツで年越ししている私です。
日本とドイツの年明けは天と地ほど違います。
何が違うって、静けさが違うんです。日本でも大晦日から出かけて初日の出を見に行ったり、神社にお参りに行ったりして人が集まるのですが、なぜか静かですよね。
ドイツの大晦日はとにかくパーティー、パーティー、パーティー!
有名なクラブやディスコはチケットが取るのが難しく、入場制限がかかるほどの大盛況。外でパーティーしない人たちはホームパーティーを開催する、もしくは招待されるということが多いようです。
そして、年越しの瞬間は外に出て花火を上げるのが習慣です。この花火のレベルがすごいんです。個人で上げていいの?っていうレベルです。
このようにドイツ、ベルリンの年明けは爆竹の騒音と花火と酔っ払いたちで迎えられます。
なんだかもう、戦争じみていませんか?
実際、今年の負傷者はベルリンだけで21名、死亡者は2名だそうです。
21名というのは病院に運ばれて治療を受けた人の人数なので、ちょっとしたやけどなどの人はもっとたくさんいるでしょう。。
こんな風に迎える新年なので、1月1日はみんな二日酔いで寝ています。
そして1月2日からは通常営業です。お正月気分なんてあったもんじゃありません。
うちは、子供が物心がついてから、せめて日本の風習を伝えていこうとおせちを作り始めました。もちろんデパ地下で買うこともスーパーで買うこともできないので、基本手作りです。伊達巻なんかは上手に焼けるようになりました。日本にいたときは買っていたものも、実は手作りできるとわかって、経済的、かつ添加物が少なく健康的です。
そうはいっても、材料が揃うの?と思われるかもしれませんが、材料は近くのアジアスーパー、インターネットでの注文などでほとんど揃います!
私がよく行くアジアスーパーはここ
www.vinhloi.de店舗はベルリンに3店舗あります。
Gutsmuthsstraße 23-24, 12163 Berlin
Ansbacher Str. 16, 10787 Berlin
Müllerstraße 40, 13353 Berlin
スマデリの通称で親しまれるSmart Deli
Novalisstraße 2, 10115 Berlin
スマデリさんはベルリン市内なら40ユーロ以上の買い物をオンラインショップですると2ユーロで配達してくれます。ベルリン市外の人も郵送料は上がりますが、郵送可です。お米など重いものを買うときは便利ですね!
また、店舗ではお弁当や丼ぶりなどが食べられます。
それと、定期的に注文しているのがここ。あじの開きやほっけ、塩サバまで手に入りますよ~
社長さんはオランダ人です!日本で修行(?)されたそうです。
最低注文額が一家庭で頼むには高いので、近所のご家族と一緒に注文しています。
さて、今年はどんな年になるんでしょう。
今年ベルリンへ移住をお考えの方もいるかと思います。
来年はぜひ、ベルリンで騒がしく、ちょっと危険な年越しを体験してみましょう。
ドイツで働こう!-ドイツは学歴社会、紙社会
こんにちは!ベルリンの川嶋です。
日本は学歴社会で学歴至上主義だなんて揶揄されますが、ドイツも負けてはいません。
でも、ドイツの場合は○○大学××大学といった大学名ではなく、重要なのは学部です。
どこ大学を出たかが重要ではなく、大学で何を学んだかが重要なんですね。
日本では文学部を出て営業職や経済学部を出てSEやIT関係なんていうのはざらですが、ドイツではそういうわけにはいきません。その職業に就くのにふさわしい最終学歴(大学や専門大学、専門学校など)を持っていることが通常です。
ドイツで働く
以上のような理由から、ドイツで働く権利を得る(ビザを取る)には、日本での大学の専攻に合った職種であることが望ましいとされています。
ベルリンの外国人局では最近、「日本で英文学を専攻したのに、なぜドイツでフリーランスのグラフィックデザイナーとして働くのか」などと聞かれます。
専攻にあっていない職種としてワークパーミッションやフリーランスビザを申請したい場合は、
- その職業で十分な職歴があること
- ドイツで営業活動を進めていて、その成果がある(受注がある)
この2点が論点になってきます。
もちろん、その分野を大学なり、専門学校などで勉強した人は有利ですが、それでもこの2点は必要になってきます。
日本の最終学歴の証明書は必ず英文で持って来てくださいね。
職業訓練とマイスター制度
この「専門職」の意識はその昔マイスター(親方)制度があったせいかもしれませんね。
ん?マイスターって喫茶店のマスター?いいえ!
マイスターって何かがすごくできる名人とか親方と理解されますが、ドイツでマイスターを名乗るには資格が必要で、マイスター試験に合格しないといけません。
現在でもマイスター制度の影響が強い職業は美容師です。
昔はパン屋や時計職人、靴職人なんかも多かったのでしょうけど、最近はチェーン店ばかりで、職人や親方を置いているところは少ないです。
でも、美容師はいまだにマイスターの資格を取らないと美容室を開けません。
マイスター(親方)のもと、ゲゼレ(職人)が働き、アツビ(職業訓練性)が学ぶというのがドイツの職業訓練の根本です。
職種が職人系でなければ、マイスターにはつきませんが、事務職IT関係なんかでもAusbildung(アウスビルドゥング/職業訓練)はあります。
Berufsschule(ベルーフスシューレ)に週3日通って、セオリーを学び、2日実地研修や、2年セオリーを学び、1年実地といったスタイルが多いですね。
ここでも、Ausbildungを終了しているかという学歴は非常に重要です。さらにそのAusbildungが国に認められているかどうかというのも大きな違いです。
ドイツ人は学歴に関するもの、職歴に関するものをマッペに入れて大事に保存しています。
ドイツで働きたい人は、学歴、職歴が証明できるものを必ず英文で持ってきましょう!
Viele Erfolg!