ベルリンあれこれ-CC Nippon

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謹賀新年 From Berlin

明けましておめでとうございます。今年もCC-Nipponをどうぞよろしくお願いします。

 5年ほど前に一度、年末年始を日本で過ごしましたが、この15年その年以外はドイツで年越ししている私です。

 

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日本とドイツの年明けは天と地ほど違います。

何が違うって、静けさが違うんです。日本でも大晦日から出かけて初日の出を見に行ったり、神社にお参りに行ったりして人が集まるのですが、なぜか静かですよね。

 

ドイツの大晦日はとにかくパーティー、パーティー、パーティー!

有名なクラブやディスコはチケットが取るのが難しく、入場制限がかかるほどの大盛況。外でパーティーしない人たちはホームパーティーを開催する、もしくは招待されるということが多いようです。

そして、年越しの瞬間は外に出て花火を上げるのが習慣です。この花火のレベルがすごいんです。個人で上げていいの?っていうレベルです。

 

このようにドイツ、ベルリンの年明けは爆竹の騒音と花火と酔っ払いたちで迎えられます。

 

youtu.be

 

なんだかもう、戦争じみていませんか?

実際、今年の負傷者はベルリンだけで21名、死亡者は2名だそうです。

21名というのは病院に運ばれて治療を受けた人の人数なので、ちょっとしたやけどなどの人はもっとたくさんいるでしょう。。

 

こんな風に迎える新年なので、1月1日はみんな二日酔いで寝ています。

そして1月2日からは通常営業です。お正月気分なんてあったもんじゃありません。

 

うちは、子供が物心がついてから、せめて日本の風習を伝えていこうとおせちを作り始めました。もちろんデパ地下で買うこともスーパーで買うこともできないので、基本手作りです。伊達巻なんかは上手に焼けるようになりました。日本にいたときは買っていたものも、実は手作りできるとわかって、経済的、かつ添加物が少なく健康的です。

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そうはいっても、材料が揃うの?と思われるかもしれませんが、材料は近くのアジアスーパー、インターネットでの注文などでほとんど揃います!

 

私がよく行くアジアスーパーはここ

www.vinhloi.de店舗はベルリンに3店舗あります。

Gutsmuthsstraße 23-24, 12163 Berlin

Ansbacher Str. 16, 10787 Berlin

Müllerstraße 40, 13353 Berlin

 

スマデリの通称で親しまれるSmart Deli

Novalisstraße 2, 10115 Berlin

www.smartdeli.org

スマデリさんはベルリン市内なら40ユーロ以上の買い物をオンラインショップですると2ユーロで配達してくれます。ベルリン市外の人も郵送料は上がりますが、郵送可です。お米など重いものを買うときは便利ですね!

また、店舗ではお弁当や丼ぶりなどが食べられます。

 

それと、定期的に注文しているのがここ。あじの開きやほっけ、塩サバまで手に入りますよ~

 

Hokkai Suisan

 

社長さんはオランダ人です!日本で修行(?)されたそうです。

最低注文額が一家庭で頼むには高いので、近所のご家族と一緒に注文しています。

 

 

さて、今年はどんな年になるんでしょう。

今年ベルリンへ移住をお考えの方もいるかと思います。

来年はぜひ、ベルリンで騒がしく、ちょっと危険な年越しを体験してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで働こう!-ドイツは学歴社会、紙社会

こんにちは!ベルリンの川嶋です。

 

日本は学歴社会で学歴至上主義だなんて揶揄されますが、ドイツも負けてはいません。

でも、ドイツの場合は○○大学××大学といった大学名ではなく、重要なのは学部です。

 どこ大学を出たかが重要ではなく、大学で何を学んだかが重要なんですね。

日本では文学部を出て営業職や経済学部を出てSEやIT関係なんていうのはざらですが、ドイツではそういうわけにはいきません。その職業に就くのにふさわしい最終学歴(大学や専門大学、専門学校など)を持っていることが通常です。

 

 

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ドイツで働く

 

以上のような理由から、ドイツで働く権利を得る(ビザを取る)には、日本での大学の専攻に合った職種であることが望ましいとされています。

ベルリンの外国人局では最近、「日本で英文学を専攻したのに、なぜドイツでフリーランスのグラフィックデザイナーとして働くのか」などと聞かれます。

専攻にあっていない職種としてワークパーミッションフリーランスビザを申請したい場合は、

- その職業で十分な職歴があること

- ドイツで営業活動を進めていて、その成果がある(受注がある)

 

この2点が論点になってきます。

 

もちろん、その分野を大学なり、専門学校などで勉強した人は有利ですが、それでもこの2点は必要になってきます。

日本の最終学歴の証明書は必ず英文で持って来てくださいね。

 

職業訓練とマイスター制度

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 この「専門職」の意識はその昔マイスター(親方)制度があったせいかもしれませんね。

ん?マイスターって喫茶店のマスター?いいえ!

マイスターって何かがすごくできる名人とか親方と理解されますが、ドイツでマイスターを名乗るには資格が必要で、マイスター試験に合格しないといけません。

現在でもマイスター制度の影響が強い職業は美容師です。

昔はパン屋や時計職人、靴職人なんかも多かったのでしょうけど、最近はチェーン店ばかりで、職人や親方を置いているところは少ないです。

でも、美容師はいまだにマイスターの資格を取らないと美容室を開けません。

マイスター(親方)のもと、ゲゼレ(職人)が働き、アツビ(職業訓練性)が学ぶというのがドイツの職業訓練の根本です。

職種が職人系でなければ、マイスターにはつきませんが、事務職IT関係なんかでもAusbildung(アウスビルドゥング/職業訓練)はあります。

Berufsschule(ベルーフスシューレ)に週3日通って、セオリーを学び、2日実地研修や、2年セオリーを学び、1年実地といったスタイルが多いですね。

ここでも、Ausbildungを終了しているかという学歴は非常に重要です。さらにそのAusbildungが国に認められているかどうかというのも大きな違いです。

ドイツ人は学歴に関するもの、職歴に関するものをマッペに入れて大事に保存しています。

 ドイツで働きたい人は、学歴、職歴が証明できるものを必ず英文で持ってきましょう!

 

Viele Erfolg!

 

 

 

ベルリン住宅地獄-住宅詐欺に気を付けろ!!

すっかり寒くなりましたね。川嶋@ベルリンです。

 

さて、近年あちこちでささやかれているベルリンの住宅難ですが、どのくらいベルリンで賃貸契約をゲットするのは難しいのでしょうか。

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ベルリンの住宅難はシャレにならないって本当!?

 

それはもう、住宅難の域を超えて住宅地獄です。

べルリナーたちも「家賃が高くなった!」「全然家が見つからない」と文句いっていますが、さらに外国人、フリーランスなどの属性がプラスされれば、それはもう地獄です。

 

そんなこんなで、お問い合わせで最も多いカテゴリーの一つはベルリンで家を探してください!全然家が見つからない!助けて~という叫びなのですが、こればっかりは運と根気の力業です。

まずは運。

こればっかりはどうにもなりません。

私が取引させてもらっている大家さんが何人かいますが、その物件が空いているとはかぎりません。というか、どこかは常に空いているのですが、なんせお問い合わせが多すぎるのでみなさんが入居できるわけではないんですね。

タイミングが合えば、即契約可能なお部屋も紹介できます。こればっかりは運とタイミングです。

 

もう一つは力業。

ひたすらインターネットに掲載されている物件に応募したい旨メールを送りましょう。

ベルリン在住8年のアメリカ人の友人が最近ベルリン内で引っ越しました。「どうやって見つけたの?」と聞いたところ、PCを一日中立ちあげておく→不動産のインターネットサイトを1.2時間おきに更新して、新しい募集があったら速攻メール、、ということを繰り返していたそうです。まさにチカラワザ!

ベルリンでの家探しはスピード勝負です。

例えばインターネットに月400ユーロ以下のお手頃シェアルーム情報が掲載されるとします。そうすると半日で50件以上の申し込みがあるそうです。

次に入居してくれる人を探すインターネット広告を出した際、電話番号をうっかり載せてしまったら電話が一日なり続けて大変だったので電話の電源を切ったという話も聞きます。

まず、応募のメールを読んでもらって返事をもらうには、とにかくすぐにコンタクトを取ることが重要です。100人目の応募者だとしたら、メールさえ開封してもらえませんよ!

 

インターネットで住宅情報をゲットするには

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代表的なインターネットポータルサイトをいくつかご紹介します。

まずは一番代表的なScout24

www.immobilienscout24.de

同じようなサイトでImmoweltというのもあります。

www.immowelt.de

 この二つはシェアルームの情報はありません。

 

シェアルームを探すにはこちら。一人部屋の情報もあります。

www.studenten-wg.de

こちらも有名所です。

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http://www.wg-gesucht.de

 

 

 

意外と知られていないのがこちら。

https://www.ebay-kleinanzeigen.de/s-wohnung-mieten/berlin/c203l3331

Ebayという個人で売買をするサイトですが、家の売買、賃貸も探せます。ただ、普通の個人とのやりとりになるので英語が通じないことがあるなどの問題はあるかもしれませんね。

 

住宅詐欺に気を付けろ!

 

これだけ需要があると、良からぬことを思いつく輩が出てくるのは当然かもしれませんね。

手口は同じような感じです。

「私は今外国に住んでいるので事前に見学はできない。鍵は友人に託してあるから、まず敷金を振り込んで!」というものです。

もしあちらが振込み手段としてマネートランスファーのWestern UnionやMoney Gramを指定してきたら完全にアウト!と思ってください。

安心させるためにスカイプで話したりすることもあるようで、メールの文面などもとても親切でベルリンで部屋が見つからず藁にもすがりたいという心の隙間に付け込まれないようにしてください。

 

一番いいのは見学に行って実際に大家さんにあったり、現在の住人に話を聞くことです。

詐欺対策としてはもちろん、契約ゲットしやすくなるコツとして、内覧時にドイツ語が話せる人を連れていくというのは結構大切です。言葉も習慣も違う外国人はインターナショナルなベルリンといえど、少し警戒されている感は否めません。でもドイツ語を話す人を連れていけば、何かあったら間に入って連絡できる人がいると思われるのはプラスでしかありません。

 まだ日本にいるから見学は無理、ドイツ語ができる友人もまだいないし・・という人はご連絡ください。内覧代行、同行いたします。

 

ベルリンで部屋探し、頑張ってください!(そういう私も部屋を探し始めて5年以上。。今の部屋の家賃が安すぎて他には移れないんです。)

 

KSK-芸術家社会保障

皆さんこんにちは!

ここ何日かは暖かい日が続いていますが、なんとなく秋の気配のするベルリンですね。

 

今日のお題はKSKです。

KSKに加入する資格がある人は、とりあえず申請しておくことを強くお勧めします!

なぜなら永住権取得に有利、滞在許可更新に有利、家族がいる人は保険料も節約といいことだらけだからです。

 

まずKSKって何?ってところから始めましょう。

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KSKとは

Künstlersozialkasse(クンストラ―ゾツィアルカッセ)というもので、芸術家社会保障です。

 

芸術家として働いている人は多くの場合フリーランスとして働いていますね。そうすると、公的保険に入れるチャンスが少なく、また、被雇用者ならば保険料の一部を雇用主に負担してもらえますが、フリーランスの芸術家はその恩恵にもあずかれないわけです。

そこでKSKがいわばフリーランスの芸術家の雇用主のように、社会保障の一部を負担し、芸術家をサポートするというのが趣旨です。

KSKという公的保険があるわけではありません。個別に公的保険に申し込み、KSKから加入許可が出ると申し込んでいた公的保険にも加入できるという仕組みです。

 

さて、では誰がKSKに加入することができるのでしょうか?

 

KSK加入資格

KSK加入できる人は、ドイツ国内で活動している芸術家(音楽、画家、写真家、舞台芸術)やその分野の教師、またはフリーランスのライターや作家などです。

また、以下のような条件もあります。

1. 芸術家としての年収が3900ユーロ(月平均325ユーロ)以上

2. 芸術関係以外の収入があってもよいが、芸術関係での収入が大半を占めていること。

3. ドイツに住居していてもクライアントがドイツ国外のみの場合は不可

 

1.はわかりやすいので説明を省きます。

 

2.は例えば、芸術活動をしていて月400ユーロの収入があるが、それだけじゃ生活できないので日本食レストランでバイトしている。そのバイト代が600ユーロ、というのはダメなんですね。あくまで芸術家メインの収入であることです。

翻訳家なんかも入れることがありますが、例えば文学作品や漫画の翻訳なんかはOKですが、工業系の翻訳が多かったらダメです。

 

3.はその場にいなくても仕事ができるデザイナーなど、よくリモートワークで日本から受注がありますが、それのみではKSKには加入できません。ドイツ国内にもクライアントが必要です。(というか、最近はドイツ国内のクライアントなしには滞在許可の申請や更新もできません)

クライアントは企業である必要はないので、ドイツに住んでいる日本人からの受注でもドイツからの受注扱いになります。もしくはドイツのエージェントを通して、ドイツ国外で働いているというのもアリです。

ドイツ国内のクライアントに関してご相談があるかたはこちらからどうぞ。

 

芸術家って誰のこと?

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そりゃ、アート活動をしている人のことでしょ!と思うと思いますが、KSKが考える芸術家にはボーダーがあります。自分の活動はアート活動だ!と主張するだけではだめなのです。KSKの芸術家としての線引きは、芸術自体が多岐にわたるので一口には言えませんが、一例をあげると・・・

 

インテリアコーディネーター → もともとある雑貨などを組み合わせるだけならクリエイティブとは言えないから、芸術家としては認められない。

 

家具デザイナー → 一からデザインを考えているのでクリエイティブとみなされ芸術家として認められます。

 

家具を作る → デザインから自分でする場合はよいが、他のデザイナーが考えたデザインを家具として作るのは職人であり芸術家ではない。

 

と、こんな感じです。これは私の見解ではなく、あくまでKSKに加入するには、ということです。

 

最近は外国人局での更新時も職種がアート関係だとKSKに入って来なさいと言われることが多いです。フリーランスの滞在許可更新は収入も大事ですが、保険がかなりネックです。一度はじかれて仮ビザなどになると、入れる保険がまったくなく、泣く泣く帰国という最悪の事態にもなりかねません。

KSKに加入資格があるかたは、ぜひぜひ早めに加入しておいて損はないですよ。

 

 

保険が先かビザが先か?-フリーランス更新編

みなさん、こんにちは!

来週の休暇に向けて最後の力を振り絞って仕事している川嶋@ベルリンです。

 

私がこの夏よく来るのはここ、図書館です。

ベルリンにはおしゃれなコワーキングスペースなんかもありますが、ここはうちから家から近く、無料で、カフェも併設されていて、WiFi無料、プリントアウト1枚10セント、もちろんコピー機もありなかなか快適です。

 

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夏休みの最初の3週間は学童が開いていないため、子供を連れていけるということも私にとっては重要です。

ここに来たらまず娘が向かうのはこの棚。

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拡大してみましょう。

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ずらりとならぶ漫画

日本の漫画文化、すっかりドイツに根付いていますよ。

すっかり漫画っこな娘はここで1日過ごせます。

 

さて、本題。

シリーズで続いている保険が先かビザが先か?の話題も今日が最後。最後にして最難のフリーランスの更新編です。

 

フリーランスとしてドイツでの滞在許可がおりました!移住成功!ベルリン最高!と浮かれてばかりいられません。

フリーランスの最強の敵、それは保険です。保険のためにあくせく働いているなーと感じるのは、会社員も同じだと思いますがフリーランスはさらに厳しいです。

 

最初の申請(もしくはワーホリからの切り替え)は旅行者保険で申請という話は前回のこちらこちらの記事の通りです。

 

最近は3年分の滞在許可が最初の申請で出ることは残念ながら少なく、1年か2年ということが多いです。

旅行者保険は最大5年まで加入可能ですが、保険会社が5年加入してもいいよといっているのであって、外国人局が何というかは別です。

最近よく聞くのは旅行者保険で1年後に更新に行ったら、保険を理由に更新されなかったということです。

それは困った。

ドイツお得意の担当官によってという感もあるので、もしかしたらという望みに掛けて一か八か旅行者保険で行ってみるのも手でしょう。旅行者保険を理由に更新されなくても、すぐに他の保険に入りなおして再チャレンジすることもできます。その場で強制送還、退去命令なんてことはありません。

 

リスクは取りたくない、確実な保険に入っていきたい!という場合は早めの行動が必要です。

アーティスト以外の職業の場合はKSKに加入できないので、公的保険に加入できるチャンスは税務署に届け出る前と話は前回の記事でお話しした通りです。

この場合(旅行者保険ではない)フルのプライベート保険に加入する必要があります。

ただ、フルのプライベート保険は2年解約できない、もしくはそもそも2年以上の滞在許可がないと加入できないということがよくあります。

ここで、保険が先か、ビザが先かという負のループに入るんですね。保険がないと滞在ビザは更新されない、滞在ビザがないと保険に加入できない。

 

この負のループに入ってしまったらご連絡ください。(ブログでは書けない)手はあります。

 

 

 

 

 

保険が先か、ビザが先か?フリーランス編

こんにちは。川嶋@やっと夏らしくなってきたベルリンです。

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今回は前回に引き続き、保険が先か、ビザが先かのフリーランスです。

前回の記事はこちら。

cc-nippon.hatenablog.com

 

フリーランスの方たちにとって保険は頭の痛い問題でしょう。

 

 

最初の申請時は旅行者保険でOKというのは他の滞在許可と同じです。

晴れて滞在許可が出た場合、その後が問題です。

 

もし、滞在許可が1年以上(1年と1日でもOK)場合、公的保険に入ることもできます。

入ることもできるんであって入らないといけないわけではないです。

 

公的保険とプライベート保険の比較を少し以下でします。

 

公的保険

-滞在許可更新OK

-年金もセットで入るので、ゆくゆく永住権を狙いたい人は有利(プライベートの個人年金でも大丈夫です)

-普通の治療は0割負担なので、カードを見せるだけで、その場でお金を払わず治療が受けられる(歯医者や自然療法は支払われない場合もあり)

-扶養家族は保険料なしで同じ保障内容

-フリーランス、自営の場合は月の保険料が高い

 

 

プライベート保険

-ものによっては滞在許可の更新不可

-歯の治療、自然療法など支払われる範囲が広いことがある

-月の保険料は料金プランによってさまざま

-治療の際、いったん自分で立て替えて、その後保険会社からお金を振り込んでもらう

-年金は含まれないので、個別に個人年金に加入する必要がある

 

こんな感じです。

 

フリーランスでも公的保険に加入できますかという質問を時々いただきますが、フリーランス、自営でも公的保険に加入可です。

 

ただ、タイミングがあります。

フリーランスや自営として税金番号などを登録する1日以上前です。

ですので、公的保険に加入したいと思ったら、フリーランス、自営の登録前に公的保険に加入する必要があります。

 

ただし、KSK(芸術家社会保障に加入できた場合は別です。KSKに加入するチャンスのある職業の方は、フリーランスとして登録した後でもKSK加入時に公的保険にも加入できます。

 

職業が芸術系ではない人は永遠に公的保険に加入できるチャンスがないのか?

いいえ、一つ裏技があります。

結婚したら、相手の扶養に入るのです。フリーランスの人が家族の扶養に入れる月の収入限度額は415ユーロ(2017年7月現在)です。

いったん仕事を減らして月の収入を415ユーロまで落とし、家族の扶養に入ります。その後また仕事を増やしても、扶養としては加入を保持できませんが自己負担で加入できます。

ただし、その場合は全額自己負担なので保険料は高いです。(380ユーロほど。こちらも2017年7月現在の情報ですので、今後変わる可能性はあります)

 

ですので、フリーランスの人が公的保険に入る場合の順序は

滞在許可申請→公的保険申し込み→フリーランスの登録

 

です。

公的保険に入っている場合、滞在許可の更新に問題はありませんし、年金保険にも入っているので60か月後に永住権申請も可能です。

 

ちょっと複雑になってきましたか?

 

フリーランスには保険料が高い公的保険です。プライベート保険はどうでしょうか。

次回ご説明します。

 

申請時に必要な旅行者保険は無料で加入手続きを承ります。お問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

保険が先かビザが先か?

こんにちは、ベルリンの川嶋です。

 

今回はドイツ生活に欠かせない健康保険の話です。

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健康保険に加入することは権利ではなく、義務です。

義務ということは加入してもいいよ、ではなく加入していないといけない!です。

滞在許可の申請、更新時に保険に入っていないと、その時点でアウトなわけです。

 

このようにドイツ生活に必須な健康保険ですが、どの保険にどのタイミングではいるのでしょうか?

 

まず、ドイツに来たばかりの場合、滞在許可が果たして出るのか、何年分出るのかはまだわかりません。

そんな時は旅行者保険に加入します。

色々なブログで色々なことが言われていますが、2017年7月現在、私のお客様で旅行者保険を理由に滞在許可が出なかったことは一度もありません。(こういった情報には賞味期限があります。数か月後、数年後は状況が違っていると思うので、個別にお問い合わせください。)

加入期間ですが、基本的に保険に加入している期間しか滞在許可は出ませんので、できるだけ長く入っておいてください。途中で他の保険に切り替える場合も旅行者保険なら途中解約できるので安心です。

大切なのは最初の申請の時点ですでに申し込みが完了していることです。保険会社から送られてくる証書と併せて、銀行から保険料が引き落とされている証明も持って行くと完璧です。

このパターンはワーホリから他の滞在許可への切り替えも同じです。ワーホリの切り替えも旅行者保険で今のところ大丈夫です。

 

さて、ここまでは簡単ですね。ややこしい話ではありません。

ややこしいのは滞在許可の更新時です。

ここからは滞在許可の種類によります。

 

一番簡単なのは労働許可を取っていて被雇用者として働いている場合

無事滞在許可が出ると被雇用者として働き始めるわけですが、その後すぐに雇用主は被雇用者を保険に加入させる義務があります。ですので、どこかの公的保険を一つ選んで加入します。たいていは会社の人がやってくれるようです。

ちなみにドイツの公的保険は一つではありません。AOK、BKK、IKK、TKと代表的なところをざっと挙げただけもこれだけあります。周りの同僚などに聞いてみるといいでしょう。

 

もう一つ簡単なのは語学学校に通う人です。

語学学校の滞在許可は人生で1年分しか出ません。公的保険に入るには1年以上の滞在許可が必要なので、この時点で公的保険という選択肢は消えます。ワーホリもしかりです。

語学学校生、ワーホリは旅行者保険や学生保険で充分です。保険料も安いですよ!

 

次に少しややこしいのが大学生です。

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語学の試験にも受かり、芸大の場合は実技なども受かり、晴れて大学生!になったらぜひ保険を公的保険に切り替えましょう。

30歳以上は学生用の保険料が適用されないので、高いですが仕方ないです。

なぜなら、ここで公的保険に入っていないと更新の時に困るのです。

旅行者保険は最大でも4年か5年しか加入できません。でも、もし4,5年で卒業できなかったら??

その後は普通のプライベート保険に入るしかありません。旅行者保険から公的保険には切り替えられないんです。

ですので、大学の入学許可をもらった30歳以下の人は迷わず公的保険に加入しましょう。これで更新時にごちゃごちゃいわれることはありません。

 

30歳以上の人は、ちょっと迷ってから、それでも公的保険に入っておくことをお勧めします。なぜなら旅行者保険は最大5年まで加入できますが、5年以下でも更新時に旅行者保険は受けつけられないことがあるからです。(ドイツのお役所お得意の役人によってというやつです)

 

次回はフリーランスの保険についてアップします。

フリーランスはかなり複雑です。